nicoコンディショニングジムは石川県金沢市で低酸素トレーニングを2014年から石川県で初めて開始して以来、北陸の低酸素トレーニングのパイオニアとして数多くのアスリートや一般の方に指導してきました
低酸素トレーニングって何?
低酸素トレーニングが出来る環境
- 本当の山
- 人工的な低圧低酸素
- 人工的な常圧低酸素
まず初めに低酸素環境には本当の高所(山)と人工的に酸素を薄くした低圧低酸素環境と常圧低酸素環境があります。高所と低圧低酸素環境に比べ常圧低酸素環境は気圧の変化がないために安全性が高いのが特徴です
平地で気圧はそのままに酸素濃度を低く調節した常圧低酸素ルームでも、高地同様の効果が得られることが確認されています。
過去には日本に高地トレーニングを行える高地が殆どないために海外まで行って合宿を行いトレーニングを行うのが一般でしたが、現在では特殊な装置を使い空気中の酸素濃度を薄くし、低酸素レーニングとして高地トレーニングの効果を平地で獲得するトレーニング方法が主流になってきました
平地で行う低酸素トレーニングは、今までは大学の研究施設や一部のプロアスリートなど限られた人たちが行っていたトレーニングですが、最近では一般の人向けに施設を開放するところが増えてきた事により一般の人にも人気を高めてきているトレーニングです
標高はどれ位が必要か
低酸素トレーニングの効果は標高2,000m以上から効果が出ると言われています。ちなみに石川県の一里野スキー場で標高1,050mなので、標高2,000mはかなり標高が高い事が想像できます
メカニズムは?
人間の環境への適応能力を利用し、身体機能の能力向上につなげるトレーニングです
人間は低酸素状態になるとより多くの酸素を身体に取り込もうと適応し始めます
では、なぜ酸素が薄い環境でトレーニングするとパフォーマンスが向上するのか?
通常、私たちが生活する平地(海抜0mとして)では酸素濃度は20%ほどです。呼吸により摂取した酸素を血液中のヘモグロビンが全身に運搬し燃焼することで脳や筋肉が働き、体の機能を保っています。酸素をより多く摂取することが出来れば大きなパワーを発揮したり、長時間動き続けることができたりします。火は酸素を使って大きく燃えたり、長い時間燃え続けたりしますね。それと同じような状態だとイメージしてください。
では酸素の薄い環境ではどうですか?火は酸素が無くなるにつれて小さくなり消えてしまうように、体も血中の酸素不足を起こして体の機能をうまく保つことが出来なくなります。しかし人間の体には環境に順応しようとする働きがあります。その順応する働きを使い、酸素が薄い低酸素下で生活やトレーニングをすることで、血中ヘモグロビンの増加による酸素運搬能力の向上で少ない酸素量でも体を動かせるようにしてきます。
どんな効果があるの?
無酸素・有酸素運動能力向上などの効果が期待でき、高所から平地(低酸素環境から常酸素環境)に戻った時にトレーニング前に比べ疲れにくい体が作れているわけです
低酸素下のトレーニングで心肺機能が向上し、疲れにくい体を作ることで、通常より高負荷な練習を高いパフォーマンスを保ちながら取り組むことが可能になります。練習が高負荷なものになれば、さらなるパフォーマンスの向上に繋がります。これは平地の常酸素環境では出せない効果であり、アスリート選手が低酸素下でトレーニングを行う理由です。
体力に自信がない方や運動が苦手な方でも低酸素トレーニングは可能です。低酸素環境に入り呼吸をするだけで体の順応反応が起きるので、ルーム内で読書をしたり、ウォーキング程度の軽い運動でも効果を体感することができます。
注意点は?
目に見えない空気をコントロールしているわけですから、低酸素装置自体の性能は信頼できる物でなければなりません
人工的な低酸素室は酸素濃度下げた空気を部屋に送り続ける事で低酸素環境を作っていますので、機械の性能を超える空気を送り込む事は出来ません。その為、装置の性能を超える人数が使用すると部屋の中の低酸素環境が崩れていきます。
例えば、誰も入室していない状態で部屋の空気中酸素濃度が15%(標高2,200m)でも人間が入って酸素を使い二酸化酸素を吐くことで、性能の低い低酸素装置では直ぐに低酸素環境が崩れます。
低酸素環境が崩れると二酸化酸素濃度も上昇します。劣悪なお店はギリギリの性能で使用してもらい利用者様が気が付かない所で低酸素環境が崩れています。その場合は効果が出ません
満員電車をイメージしていただければわかりやすいと思います。体験したことがありませんか?乗った瞬間に「ムワッ」とした感じの空気感。高山病の時に頭痛が出ますが、二酸化酸素の濃度高くても頭痛が起こります。低酸素トレーニングするならしっかり管理できる設備の所で行いましょう。別の意味の頭痛が起こります。
最後に
低酸素トレーニングはあくまでも環境を低酸素環境にして行うトレーニングです。大切なのは管理とメニューです。特別な指導が必ず必要になります。勝手に入退室できる施設やずさんな指導の店舗には気を付けましょう!
当店の低酸素トレーニングは目的別に高度を変化させたり、メニューを決定します。もちろん初めての測定時にVO2MAXやAT値などを細かく測定しトレーニングをスタートします。低酸素装置も一般の方向けに販売されているものと違い研究機関などの設備と同じものを使用しています。海外製よりも酸素を薄くする膜の性能や空気中の濃度管理に優れています。目に見えない空気だからこそ店側の管理が大切になります。
金沢市低酸素トレーニング nicoコンディショニングジム